2024/12/31

逆風下、次代萌芽す ~2024年の締めくくりにかえて~

みなさん、こんばんは

気付けば1年ぶりのブログの更新となりました。お元気でしたでしょうか。StarshotPartnersの丸山です。

隙あらばブログ更新をしようと虎視眈々と狙っていたのですが、そんなときに私以上に虎視眈々してるしかのこのこのここしたんたんがはじまったりしまして、あっという間に1年が経ってしまいました。それはともかく。

以前にくらべて社会全体に仕掛けられている地雷の総量が飛躍的に増していると感じる昨今のなかでブログを書くというのもなかなか骨が折れる部分もありまして、ブログで意見を書くというのは生き馬の目を抜くかのような繊細かつ大胆さが求められる時代となっております。なんのこっちゃ

それはともかく、ここ10年くらいの取り組みの成果として、日本におけるVCの存在感は増してきていて日本のVC史においては過去最高の認知度を得ている状況になってきていて、政府の期待度も徐々に高まってきたという感じを受けています。

大手VCのファンドサイズは大型化が進んでいて、独立する人も増えたり、職業選択におけるキャリアの1つとしての存在にまでなってきてるような状況にあります。

しかし好事魔多し

注目度が高まれば、社会から持ち上げられれば、その分だけアタりが強くなるのは世の常であり、おごれる人も久しからず。

注目度が高まれば襟を正す必要はあって、いつまでも無邪気さやイノセンスでいるままではあれだし、夢見る少女じゃいられないby相川七瀬なわけではあります。

個人的には相川七瀬さんだとSweet Emotionの方が好きですが、それはさておき。

ということで、いまの状況はある意味では日本のVCやが避けて通れない成長痛のようなものであると思いますので、日本のVCが成熟できるか真価が問われているともいえるかと思います。

それ以外にも、近年のIPO市場はVC-backed企業のIPO減少やパフォーマンス低下もあってなかなかに盛り上がってこないですが、逆説的だけど批判されていたIPOポップが、結局IPO市場に活気を与えつつ、IPOの公開価格の調整機能も果たしていたのではないかということもあるのではないかと。ここは要検証ですが。

こうした事例は他にもいろいろとあって、何かをいじると(何かが変わると)、どこかに影響がでるのもまた世の常であって、なんとなくここ冒頭に書いたここ10年くらいの取り組みの成果が、実は逆風を呼んでいるのではないかという気にさせる2024年だったなと思っています。

ファンド大型化、独立系VCの増加、VCを職業選択の1つとする人の増加などなど

たぶんそれぞれ必要なものであったのだけれど、作用に着目しすぎるあまりに、副作用も合わせて生じていたという事実とこれから向き合う必要が出てくるのはないかという気はしています。

IPOや世界と日本の調達動向、日本のM&Aなどの勉強会を開催し、各種データを見ながら、いろいろなキャピタリストや起業家などの方々と1年間議論をしてきて、なんとなくそうした局面を打開するための仮説がいくつか用意できてきていて、それはαを生み出す投資アイデアではあるので、それを実現すべく来年はがんばっていこうと思っている次第です。

2000年からベンチャー投資をしている経験値がいまこそものをいう時期なのかもなという気がしています。

起業家もさることながら、投資家はもっと構想力を磨きつつ、ワイルドになっていくことでαを生み出せる存在になれるのではないかと思ってます。

上場・未上場に関わらず同じようなバックグラウンドのピカピカの人たちが、同じような投資行動をしていても、そこに投資妙味(α)は生まれない。

ワイルドさ、狂気さ、無謀さそういったものの先にこそ大きな成功ってあるんじゃなかったけ?ということを改めて思い出す必要があるのではないかと思っています。

”成功は失敗の先にある。あきらめずに挑戦を続けるから成功できるんだ”

StarshotPartnersのvisionの一説ではありますが、あきらまず挑戦を続ける人こそ応援すべきであって、それがベンチャーキャピタリストの醍醐味ではあるんじゃないのかとも思っていたりするわけです。

ベンチャーキャピタリストの真価は、まだ僅かな人しか気づいていない事業成長の可能性を発掘する(気づく)ことであって、そこでだいたんにリスクを取ることにある。

まずはそうした基本動作を我々はできているかのということ日々問いながら活動をしていくことが大事だと思います。

2024年は環境的に逆風だなと思いましたが、私のなかでは次代のVC像というものが萌芽しつつある1年となりました。

2025年も同じようなことを続けていたら日本のVCは数年後に氷河期を迎える可能性すらあるという危機感を以て、奮闘していきたいと思っています。

と、なんだかぼんやりとした雲をつかむような話を書いてしまいましたが、2021~2022年ごろにピークを実は迎えていたここ10年の日本のVCのビジネスモデルの転換期が来ているということをなんとなく感じとっていただければと思ってます。

ベンチャーキャピタリストの、そして投資家としてのアニマルスピリッツは十分かい?

ということで、サンボマスターの「できっこないを やらなくちゃ」(最近のやつということでTHE FIRST TAKE版)を聴きながら終わりにしたいと思います。

読者のみなさまにとって2025年が素晴らしい1年となりますよう祈念しております。

よいお年をお迎えください。

それでは。また来年